事例Case study

私たちのソリューションはすでに活用されています

トチツーカ

分散型ID発行プラットフォーム「SHIKI」と預金型ステーブルコイン「KAN」を活用した安全で透明性の高い決済システム

背景

近年、地域経済のデジタル化が進む中、取引の透明性やセキュリティの向上が求められています。珠洲市はこの課題に対応するため、地域通貨のデジタル化を通じて地域住民や加盟店に対して、より安全で効率的な決済手段を提供することが期待されていました。

課題
  • 取引記録の透明性の確保

  • 取引の改ざん・コピー防止

  • 地域内外でのキャッシュレス決済の推進

  • 決済手数料の削減

ソリューション

珠洲市と北國銀行は、以下のソリューションを導入することで課題解決を図りました。

  • 分散型ID発行プラットフォーム「SHIKI」の導入

    各ユーザーに対する一意のIDを発行し、取引の透明性を確保。取引データの改ざん防止を実現。

  • 預金型ステーブルコイン「KAN」の活用

    価格の安定したデジタル通貨として、地域内の決済手段として採用。ステーブルコインを用いることで、取引の迅速化とセキュリティの向上を実現。

  • デジタル地域通貨「珠洲トチツーカ」の運用

    地域通貨「珠洲トチポ」と「珠洲トチカ」の発行と流通。地域内の加盟店でのキャッシュレス決済を推進。

実施内容

2023年度夏より、珠洲市においてデジタル地域通貨サービス「珠洲トチツーカ」が提供開始されました。

  • システム導入

    「SHIKI」および「KAN」を用いたシステムの構築。

  • 地域通貨の流通

    珠洲市が発行する「珠洲トチポ」と、北國銀行が発行するステーブルコイン「珠洲トチカ」の普及。

  • インターオペラビリティ

    県内の他市町と連携し、ブロックチェーンの相互運用性を活用して、県内全域で流通するデジタル地域通貨「石川トチカ」の実現を目指す。

結果
  • 取引の透明性

    分散型IDとブロックチェーン技術により、全ての取引が透明かつ安全に管理されるようになりました。

  • 改ざん防止

    暗号化技術を活用し、取引データの改ざんや不正コピーが防止されました。

  • キャッシュレス決済の推進

    地域内でのキャッシュレス決済が普及し、住民の利便性が向上しました。

  • 生産性向上

    地域全体の生産性が向上し、持続可能な地域経済の発展に寄与しました。

今後の展望

今後は、北國銀行と共に、預金型ステーブルコイン「トチカ」を用いてJPYCの資金移動業型ステーブルコイン「JPYC」の購入を可能にすることを目指します。また、JPYC社が開設予定のステーブルコイン取引所にて、各種電子決済手段への交換を実現し、日本国内外での電子決済手段との取引を可能にすることで、時間的・手数料の削減を目指します。

本ケーススタディは、分散型ID発行プラットフォーム「SHIKI」と預金型ステーブルコイン「KAN」の活用が、地域通貨のデジタル化と地域経済の活性化にどのように貢献できるかを示しています。珠洲市と北國銀行のパートナーシップにより、安全で透明性の高い決済システムが実現し、地域全体の生産性向上と持続可能な経済発展に寄与しています。

北陸地域全体を、「いつでも」「どこでも」「誰でも」安心してキャッシュレス決済ができる地域にする為に、デジタル通過アプリトチツーカ

tickeme

チケット購入プロセスの管理と不正転売防止に向けた
「TicketMe」のソリューション

背景

チケットの不正転売は、イベント業界において長年の課題となっており、正規の購入者が適正な価格でチケットを入手できない状況を引き起こしており、アーティストやイベント主催者も本来得るべき収益を逃すことが多々ありました。株式会社チケミーは、この問題に対処するために、私たちの提供する分散型ID(DID/VC)技術を導入し、チケットの流通の適正化を図ることにしました。

課題
  • 不正転売による正規購入者への影響

  • 個人情報の管理とプライバシーの保護

  • 高額リセールの利益をクリエイターに還元

ソリューション
  • 分散型IDの導入

    中央集権的なID管理に依存せず、個人情報の保護を強化。DID/VC技術により、マイナンバーカードや携帯電話番号を用いた柔軟な認証手段を提供。

  • デジタル認証アプリとの連携

    デジタル庁の「デジタル認証アプリ」との連携により、信頼性の高いチケットサービスを実現。厳密な個人認証から簡便な認証まで、ユーザーに合わせた認証方法を提供。

  • NFT技術の活用

    「TicketMe」はNFTの要素を取り入れたチケットプラットフォームを構築。特許を取得した転売制御技術を用いることで、不正転売を抑止し、正当な理由によるリセールを許可。

実施内容
  • チケット販売プロセスの改革

    分散型IDを用いて、ユーザーの個人情報を保護しながら、信頼性の高い認証を実施。

  • NFTチケットプラットフォームの構築

    「TicketMe」はNFT技術を取り入れたプラットフォームを開発し、特許取得の転売制御技術を実装。

  • デジタル認証の導入

    デジタル庁の「デジタル認証アプリ」と連携し、ユーザーに安全で信頼性の高い認証サービスを提供。

結果
  • 不正転売の抑止

    分散型ID技術と特許取得の転売制御技術により、不正転売が大幅に減少。

  • プライバシー保護

    個人情報を保護しつつ、ユーザーに柔軟な認証手段を提供。

  • クリエイターへの還元

    高額リセールによる利益をクリエイターに還元する仕組みを確立し、適正な価値に沿ったチケット取引を実現。

今後の展望

「TicketMe」は、日本国内外での利用者に対し、より便利で安全なチケットサービスを提供することを目指しています。将来的には、さらに多くのイベントやプラットフォームと連携し、世界中で適正なチケット流通を実現することを目標としています。

本ケーススタディは、「TicketMe」が私たちの分散型ID技術を活用し、チケットの不正転売問題に対処した事例です。イベント業界全体の健全な成長と、クリエイターや正規購入者にとっての公正な市場を提供することが可能となりました。

tickeme

ひと。もの。イベント券。不動産。無形、有形に関係なく、あらゆる価値をチケット化。価値の売買を加速させる。流通のプラットフォームTickeMe

tickeme

石川県における公的個人認証サービスの電子証明書を活用した本人確認の実施

背景

石川県(人口: 1,124,501人)は、人口減少や少子高齢化の進行に伴い、様々な地域課題に直面しています。これらの課題に対応するため、石川県は官民協力の下でデータ連携基盤を構築し、住民に対して多様なデジタルサービスを提供することで「幸福度日本一」の実現に向けて、住みやすく働きやすい環境の整備を進めていました。

課題
  • 安全で信頼性の高い本人確認の実施

  • デジタルサービスの一元的な提供

  • 地域住民の個人情報の保護と利便性の両立

  • 将来的なパーソナライズドサービスの提供

ソリューション
  • 分散型ID「SHIKI」の導入

    石川県内共通ID「いしかわID」を分散型ID「SHIKI」を用いて発行。個人情報を保護しながら、安全な本人認証を実現

  • 公的個人認証サービスの電子証明書の活用

    マイナンバーカードICチップを用いた本人認証アプリケーションを提供。電子証明書暗証番号を用いて、信頼性の高い認証を実施。

  • 「いしかわポータル」の構築

    「いしかわID」と連携し、居住エリア等の属性情報に基づくサービス(除雪状況、電子クーポン等)を提供。データ連携基盤を通じて県内全域でのパーソナル情報を活用したサービス連携を実現。

実施内容
  • 「いしかわID」の発行

    公的個人認証サービスの電子証明書を活用し、信頼性の高い本人認証を実施。県内市町が共通して利用できる「いしかわID」を発行可能に。

  • 「いしかわポータル」の提供

    「いしかわID」と連携し、居住エリア等の属性情報に基づく様々なデジタルサービスを提供。

  • データ連携基盤の整備

    データ連携基盤の整備: 将来的には「いしかわID」とデータ連携基盤を通じ、県内全域でのパーソナル情報を活用したサービス連携を目指す。

結果
  • 本人認証の信頼性向上

    公的個人認証サービスの電子証明書を活用することで、高い信頼性の本人確認を実現。

  • デジタルサービスの利便性向上

    「いしかわポータル」により、地域住民が一元的にデジタルサービスを利用できる環境を提供。

  • パーソナライズドサービスの基盤構築

    将来的なパーソナライズドサービスの提供に向けた環境整備が進行。

今後の展望

「いしかわID」は、他地域で発行されているIDと紐づける機能の実装を予定しており、県内外のデジタルサービスとの連携強化を目指しています。さらなる弊社SHIKIの使用可能性としては、外国人観光客に対して、SHIKIアプリで本人確認を行い、デジタル市民証を付与するデジタル市民権の付与や、運転免許証の情報をVC(Verifiable Credentials)化し、MaaSサービスとの連携なども可能です。

本ケーススタディは、石川県が公的個人認証サービスの電子証明書を活用し、分散型ID「SHIKI」を導入することで、地域住民に対する安全かつ利便性の高いデジタルサービス環境整備を実現した事例です。県民の幸福度向上に向けた取り組みが進み、将来的なパーソナライズドサービスの提供に向けた基盤が整備されています。

石川県内の行政サービス・民間サービスをシームレスに連携させるためのデータ連携基盤上の共通IDの本人認証方法いしかわID

分散型ID・VC発行管理SHIKI

サイバー防衛時代に対応する堅牢な証明システム

マイナンバーカードや運転免許証などの情報を秘匿分散管理し、ユーザー自らが情報を保有しコントロールするテクノロジー

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デジタル通貨発行KAN

価格の安定性を実現するように設計されたデジタル通貨

デジタル商品券や地域ポイントの発行・運用および金融機関が発行者となる預金型ステーブルコインにも対応可能なプラットフォーム

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